尼崎の創業支援税理士から起業家へのオススメ本㉕
『起業の科学 スタートアップサイエンス』 2020.01.21
こんにちは、創業支援税理士の香川晋平です。 年間200冊ほどのビジネス書を読み漁っている私が、たまにご紹介させていただく「起業家へのオススメ本」
今回のオススメ本はこちらです ↓ 『起業の科学 スタートアップサイエンス』 田所雅之(著)/日経BP社 |
【目次】
Chapter1 | IDEA VERIFICATION【アイデアの検証】 |
Chapter2 | CUSTOMER PROBLEM FIT【課題の質を上げる】 |
Chapter3 | PROBLEM SOLUTION FIT【ソリューションの検証】 |
Chapter4 | PRODUCT MARKET FIT【人が欲しがるものを作る】 |
Chapter5 | TRANSITION TO SCALE【スケールするための変革】 |
外資系コンサルティングファームを経て、独立後、日本で企業向け研修会社と経営コンサルティング会社、エドテック(教育支援)のスタートアップの3社、シリコンバレーでECプラットフォームのスタートアップを起業したという著者が、成功するスタートアップがやっていることを体系的にまとめた1冊。
気になった記述をいくつか示すと、
■スタートアップにおいて最も重要なアイデアは何か。
それは、課題の質にフォーカスすることである
■課題の質を決める3つの要素(ファウンダーが持つべき3要素)
・高い専門性
・業界(現場)の知識
・市場環境の変化(PEST)に対する理解度
■実は、課題の質を高めるには、もう一つの要素がある。
ターゲットとする課題が「自分ごと」であるかどうかだ
■スタートアップの10のフレームワーク
1.中間プロセスの排除
2.バンドルを解いて最適化する
3.バラバラな情報の集約
4.休眠資産の活用
5.戦略的自由度
6.新しいコンビネーション
7.タイムマシン
8.アービトラージ
9.ローエンド型破壊
10.As a service化する
■ツールプロト作成のポイント
・直感的に使用でき、使いやすいか
・機能の優先順位は明確か
・デザインに一貫性があるか
・可逆性は担保されているか
■良いユーザーストーリーのポイント
・ | 顧客が価値を感じる |
・ | UXが煩雑でない(シンプル) |
・ | ストーリーがユーザー視点で表現されている |
・ | 現場の臨場感がある |
・ | 想定する範囲(スコープ)が大きすぎず、小さすぎない(ストーリーが1つの固まりとして動作し、テストできることが条件) |
・ | (ストーリーの実現を検証する)テストができる |
これから起業する人が、何を基準に自分のビジネスアイデアを評価すれば良いか、どうやって製品を作っていけばいいかを考えるのに、とても参考になるとともに、読み進めるとともにテンションが上がり、ワクワクさせられる内容で、オススメの1冊です。
ピン!と来た方は、ぜひ読んでみて下さい。
上記の本以外にも、起業を成功させるために、とても参考になる良書はたくさんあります。
初回無料相談ですので、尼崎、西宮、伊丹、宝塚、大阪市西淀川区などの阪神間で、読書好きの起業家の方は、お気軽にご相談下さいませ。
起業成功のノウハウが詰まった拙著『起業するならもっと数字で考えなきゃ!』、よろしければ読んで下さいませ。