尼崎の創業支援税理士が教える!「お客様との雑談にも、狙いを持とう!」2019.12.10
こんにちは、創業支援税理士の香川晋平です。
起業を成功させるには、売上を上げ続けることが必要なので、起業家には「営業力」が求められます。 そんな訳で、今回から「営業」をテーマにしたコラムを書かせて頂きますね。
弊社には、いろんな営業の方が来られます。 もちろん、弊社に直接、商品を売りたい人もいますが、実は、多くは弊社の顧問先に対して、商品を売りたい人たちです。 |
銀行、証券、保険代理店、不動産仲介、人材紹介、コンサルティングなど、いろんな業種の営業の方が来られます。
その方々とのやり取りを振り返ると、初対面であれば、まずは名刺交換をして、その後に雑談するという流れがほとんどです。
まずはその場の空気を和ませるため、雑談から入るのが営業としては王道なのでしょう。
しかし、しばらく雑談をすると、雑談の内容で売れる人と売れない人がわかります。
以前に、ある証券会社の若手営業マンが弊社にきた時のこと。
「30分だけ」と断ってから、その営業マンの話に付き合うことにしたのですが、その営業マンが最初に切り出したのは、「アベノミクス効果で日経平均があがってきましたね~」でした。
証券会社の営業の雑談テーマとしては、なかなか良いテーマだと思いました。
「そうだね」と軽く受け流すと、「これから、相場はどうなりますかね?」と聞いてきます。
どう答えて良いかわからず、「さあ、どうなるんでしょうね?」とオウム返しで対応すると、「うちの上司が言うには…」と上司の相場観を語り始めました。
しばらく聞いていると、「上司は飲み始めると延々と相場観を話して、ほんと酒グセが悪いんです。昨日も終電まで付き合わされて、二日酔いなんです。」というまさかの展開に。
困惑気味の私に気づかず、今度は「昨夜の居酒屋、なかなか安くて美味しいんですよ」などと話し始め、その営業マンおすすめの居酒屋の話を聞かされました。
「この人は、いったい何しに来たの?」と思いながら、約束の30分が近づいたので、
「ごめん、次の予定があるので」と切り上げようとすると、慌てて、
「すいません、株の運用に興味ありませんか?」との直球が来ました。
なかなか残念な営業マンですよね。
一方で、同じように「アベノミクス&日経平均上昇」の雑談から入り、「顧問先の業績はどうですか?」という探りを入れ、私から業績好調の関与先の特徴を聞き出すと、「そんな会社におすすめの節税商品があるんです!」と本題の商品説明に入り、私から2件の紹介を引き出した営業マンもいました。
本題ではなく雑談なのに、そこで売れる人とそうでない人に分かれてしまいます。
この違いは、いったい何なのでしょうか?
それは、その雑談に「狙い」を持っているか、どうかです。
売れる人は、何らかの狙いを持って雑談をしているし、逆に売れない人は、何の狙いもなく、行き当たりばったりで雑談をしてしまいます。
それでは、「雑談」する際には、どんな狙いを持つべきなのでしょう?
『仕事の9割は世間話』(髙城幸司氏・日経プレミアシリーズ)によると、世間話(=雑談)には次の5つの狙いがあると解説されています。
・信頼構築 | -「任せても大丈夫」「一緒に仕事したい」と好意を抱かせる |
・情報収集 | -「キーマン」「ボトルネック」「優先課題」など隠れた情報を聞き出す |
・気分転換 | -「前の仕事」「気になること」から気持ちを切り替えさせる |
・肯定的な状況 | -「前向き」「やる気」が高まり、何事もイエスと思える気分にする |
・刷り込み | -本題で伝えたい趣旨を事前に認識させる |
ぜひ、お客様との雑談では、上位のような狙いを意識してみて下さいね。
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