尼崎の創業支援税理士が教える!「効果がわからないものへの支払はどうすべきか?」2019.06.18
こんにちは、創業支援税理士の香川晋平です。 最近、お金の流れに関する記事を続けているのですが、今回は支払について考えてみたいと思います。
突然ですが、皆さんは「会計事務所」や「税理士」といったキーワードでネット検索をされたことがありますか? 見て頂いたらわかると思いますが、こういったキーワードで検索すると、上位の“広告枠”で表示されるのは、ほとんどが「会計事務所(税理士)紹介サイト」です。 | ![]() |
実は弊社も、こういった類のサイトのいくつかに登録させて頂いており、そこからご紹介を頂いて、関与をさせて頂くようになった先も多数あります。
これらのサイトは、ビジネスとしてやっているので、当然、コストが発生するのですが、このコストの支払方法は、大きく2つのパターンに分かれています。
1つは、広告掲載料型。
「サイト上の目立つ場所で、事務所の紹介ページを掲載しますので、毎月○万円をお支払下さい。」というもの。
もう1つは、成功報酬型。
「お客様をご紹介させていただき、そのお客様と契約ができた場合にのみ、年間報酬額の○%を紹介料としてお支払下さい」というもの。
実は、私は、新規営業で広告掲載料型を提案してきた先には、「ゴメン、興味ないので」と言って、すぐに電話を切ります。
一方の成功報酬型であれば、よほど面倒な手続が必要でない限り、とりあえず登録だけはします。
なぜなら、そのサイトの目立つ場所に掲載されると言っても、そもそも、そのサイトが多くの人にアクセスされているのか、わからないからです。
仮にアクセスが多くあったとしても、お客様の獲得につながるのかはわかりません。
会計事務所にとって、この「会計事務所紹介サイト」に期待している効果は、目立つことではありません。
お客様を増やすことです。
だから、期待する効果があった時にだけ支払う“成功報酬型”には登録しますが、広告掲載料型とは、特に付き合う必要がないと考えています。
この例に限らず、巷には成功報酬型のビジネスが多く存在します。
私は、期待できる効果がわからないものの支払は、できる限り、この「成功報酬型」を使うべきだと考えています。
成功報酬型で支払うメリットとしては、成功してからのコスト負担なので、支払う側が基本的に損をしないこと。
また、成功によって入金があった後に、支払が生じるため、お金の流れが良くなることです。
それに、サービスを提供する側は、成功しないと報酬を請求できないから、何が何でも成功させようと動いてくれます。
もちろん、何でもかんでも支払を成功報酬型にできるわけではありません。
成功が数値など“客観的な指標”で定義できないものや、効果検証が難しいものは、この成功報酬型にすることはできないでしょう。
また、サービスを提供する側からすると、失敗すれば動いた分だけ損をするリスクを負担することになるので、成功した場合に請求する報酬は、当然、通常の額よりもはるかに高くなってしまいます。
一長一短ある成功報酬型ですが、会社の倒産リスクを軽減する効果があるのは間違いありません。
期待できる効果がわからないものの支払は「成功報酬型」を、ぜひ検討してみて下さいね。
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