尼崎の創業支援税理士が教える!「在庫は多ければ多いほどいいのか?」 2019.03.26
こんにちは、創業支援税理士の香川晋平です。
そこで、売上については「3 お客様に商品を買ってもらう」の段階で計上されるという話をしましたが、商品を仕入れたり、製品を作るためのコストはどうなのでしょうか? |
商品・製品が売れた時に、品物がなくなるので、ここで初めて「売上原価」として計算されることになります。
それでは、仕入れたり、作ったりしたものの、まだ売れずに残っている「在庫」は、どうなっているのでしょうか?
これは、いずれ売れた時にお金に代わるものなので、会社にとって大切な資産の1つとなります。
売上を増やそうと思ったら、まず、それだけ多くの在庫をそろえる必要があります。
また利益をあげるためには、少しでも安く仕入れたい。
そんな思いから、商品や材料などを大量購入して割引を得たり、製品をまとめて大量に作ることによって、製造コストを低くしたりすることもあるでしょう。
ここで押さえておきたいのは、在庫をたくさん持つことで、デメリットはないのか?ということです。
実は、在庫をたくさん抱えると、次のようなコストが発生してしまいます。
・在庫金利 |
→在庫は先にお金が出て行き、売れるまでお金が入ってこないので、その間にお金を借りた場合の金利相当分
・保管コスト |
→在庫を保管するための場所代
・たな卸コスト |
→決算期末などに在庫数を確認するなどの作業コスト
・陳腐化リスク |
→長く売れないことにより、腐ったり、時代遅れとなるリスク
在庫は「資産」と呼ばれる一方で、多く持ってしまうと、このような多額のコストが発生してしまいます。
これまでの大企業の倒産事例を見ても、「過剰在庫」が倒産原因となっているケースも多いです。
そんなことから、実は起業で成功している方の多くは、在庫を資産ではなく「死産」と、あるいは在庫でなく「罪庫」と考えています。
そして、在庫を大量に抱えないように、
・購入は、必要なものを、必要なときに、必要なだけ
・抱えた在庫は、スピード回転
を常に心がけていらっしゃいます。
大量に在庫を抱えることにより生じる上記4つのコストをしっかり把握して、会社の在庫を「死産」や「罪庫」としないように心がけて下さいね。
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