尼崎の創業支援税理士が教える!「市場調査、ちゃんとしていますか?」 2017.02.28
こんにちは、創業支援税理士の香川晋平です。
ずいぶん前の話になりますが、息子が急に釣りをしてみたいと言い出し、家族で「有馬ます池」に出かけました。 実は私、それまで「釣り」というものを楽しんだことがなかったのですが、係員に聞くと「大丈夫、大丈夫!ニジマスを大量に放り込んどきましたから、まあ入れ食い状態ですわ」とのこと。 |
「本当に?」と思いながらも、ひとまず釣竿をもらってエサをつけ、釣り糸を垂らしてみると、本当に次々と引っかかり、とても楽しい時間を過ごしました。
この体験に味をしめた息子は、また釣りに行きたいと言いだし、今度は自宅近くの池に連れていくことに。
しかし、釣り糸を垂らすも、待てど暮らせど反応がない。
そこで息子は、こう言いました。
「なあ、この池って本当に魚いるの?」
息子の問いに、私は思わず苦笑い。
まあ、周りに釣り人が数名いるので、“何か”はいるのでしょう。
しかし、一体どんな魚がいて、その魚はどんなエサや仕掛けに反応するのか?私はまったく調べずに、釣りをしに来ていたのです。
そんなことで釣り糸が反応するはずもありません。
おそらく、釣りの経験者なら、私の話を聞いて「アホちゃう?」と思うでしょう。
しかし、私の釣りのように、「お客様は本当にいるのか?」とちゃんと調べないで、ビジネスを始めてしまう起業家が意外に多いのです。
釣りにおいて最低限必要な条件が魚であるように、ビジネスにおいて最低限必要な条件はお客様です。
つまり、お客様の有無を調べるのは、ビジネスにおいては「基本のキ」なのです。
ここで、ビジネスの基本を魚釣りに例えてみると、次のようになります。
1 どんな魚を釣るのか? ⇒ ターゲット顧客を決める
魚釣りでは、どんな魚を釣るかをまず決めます。
魚によっている場所が違うし、エサや仕掛けも違います。
ビジネスでは、どんな顧客をターゲットにするのかをまず決めます。
狙う顧客によって、やるべきことが全く違ってくるからです。
2 どんなエサにするのか? ⇒ 顧客に合わせた商品・サービスを開発する
狙う魚に合わせた、釣り竿、仕掛け、エサを用意するのと同じように、狙うお客様に合わせた商品・サービスを開発します。
3 魚はどこにいるのか? ⇒ 顧客が集まる場所を探す
魚がたくさんいる場所に釣り糸を垂らさなければ、なかなか釣れません。
水深、水温、時間帯などによって魚が移動していくように、狙った顧客もいろいろ移動します。
顧客はいつ、どこに集まりやすいのか?顧客が集まる場所を探します。
4 どうやって魚を集めるか? ⇒ 顧客に興味を持ってもらう
「撒き餌」と呼ばれるエサを水面に撒くなどして、魚をおびき寄せてから釣る方が効率的です。
同じように狙った顧客に広告を打つなどして、興味を持ってもらいます。
5 どうやって魚を釣るか? ⇒ 顧客に営業する
エサをつけ、釣り糸を垂らし、反応があったら逃がさないように素早く釣り上げます。
同じように、お客様から反応があったら逃がさないように、スムーズに販売・営業します。
「有馬ます池」のように素人でも“入れ食い状態”の池など、ビジネスでは滅多に出会えません。
ですので、市場調査というビジネスの「基本のキ」を絶対に怠らないでくださいね。
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