<いまさら聞けない>公庫から融資を受ける際の団信って加入したほうがいいの? 2021.7.13
こんにちは、(元メガバンク出身)創業融資専門家の宮谷祐史です。
日本政策金融公庫で借入が決まった方の中には団体信用生命保険(以下「団信」)の案内が届きます。 団信とは借入した人に万一があった場合、借入がゼロになるという保険です。 一般的には住宅ローンのときに加入する保険として知られていますが、公庫の融資でも加入することができます。 今回は公庫の団信は加入すべきか否かというテーマで紹介していきます。
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団信とは?
団信とは正式名称「団体信用生命保険」のことです。
保険者が死亡、高度障害になったときに、親族まで負担が及ばないように保険者の負債をゼロにするという保険です。
公庫の融資を受けた時に申し込み用紙を渡されるときがありますが、あくまで加入は任意です。
住宅ローンとは異なり、加入しなかったからといって融資が通らなくなるということはありません。
加入すべきかどうかは申込者本人が決める必要があります。
とはいえ、自分は団信に申し込みすべきかどうかということは悩むポイントの一つとなるでしょう。
そこで、次の章からは団信に加入すべき人、加入すべきではない人について解説していきます。
団信に入るべき人
団信に入るべき人は下記の人です。
・生命保険に加入していない、及び加入したくない人
・十分な資産がない人
・個人事業主の人
団信は万一があったときに家族に被害が及ばないための保険です。
ですので、万一があった場合に備えるだけの生命保険や現預金がない人は団信の加入を検討すべきといえるでしょう。
また会社の場合、負債は家族まで借金の返済義務が及ぶことは少ない一方で、個人事業主の場合は家族まで返済義務が及ぶことが多いです。
ですので、個人事業主の場合は団信への加入を検討しておいた方が良いでしょう。
団信に入らなくても良い人
一方で、団信に加入しなくても良い人は下記の人です。
・十分な生命保険に加入している
・家族の生活を保障できるくらいの現預金がある
団信に加入しなくても十分な生命保険に加入しているケースがあります。
十分な生命保険に加入している場合、万一があった場合でも家族の生活を保障することができますので、団信に加入する必要性は高くありません。
団信は保険料が高くなりやすい傾向にあるため、保障額を比較した場合、民間の生命保険の方が有利になることもあります。
まずは、すでに加入している生命保険と団信を比較してみることをおすすめします。
また、家族の生活を保障できる程度の現預金がある方も加入しなくても良いでしょう。
保険というのはもともと手元の資金が心もとない方のための商品です。
十分な現預金がある方にとって、加入する必要性は少ないといえます。
いかがでしたか。
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