(元メガバンク出身)創業融資専門家が教える!
個人事業主のままで損していませんか?法人化のメリット&デメリット2020.09.01
こんにちは、(元メガバンク出身)創業融資専門家の宮谷祐史です。
信金と並んで、地域の中小企業を相手にする地方銀行では、とにかく個人事業主のままではダメ、融資など銀行取引にマイナスなことばかりです。
そこで今回は「個人事業主のままで損していませんか?」と題し、 特に金融機関と付き合って行くうえで、個人事業主のままでいることについてお話ししたいと思います。事業資金調達など経営の参考にしてください。 |
個人事業主のままではダメな3つの理由?
個人事業主のままではダメなことは、以下のように3つあげられ、すなわちそれは法人化するメリットでもあります。
<個人事業主のままではダメな3つの理由>
- 「信用度」でダメ
- 「融資審査」でダメ
- 「融資限度」でダメ
1.「信用度」でダメ
個人事業主のままでいることは、信用の面でマイナスとなります。
(ここでいう個人事業主とは「法人化しようと思えば、すぐにできる業種」の話です。
たとえば不動産賃貸業で青色申告している不動産投資家などは除きます)
現在は会社を作るのも簡素になり、誰でもすぐ社長になれる時代です。だからこそ、個人事業主でも相応の規模で仕事している人がいれば、なぜ法人化しないのか?逆に勘ぐられかねません。
「税金逃れで、経費などをごまかしやすい個人のままにしているのでは?」
「会社組織にして、経営者になる能力がないのでは?」
「そもそも法人化しないのは、仕事にヤル気がないから?」
法人化できるのに個人事業主のままだと、銀行員ならこのように考えられてしまいます。
2.「融資審査」でダメ
これは上記1につながる部分でもありますが、個人事業主のままでは信用面でマイナスとなるので、融資審査でも厳しく見られます。
売上など同程度の規模の場合、法人には融資できても個人事業主では貸さないこともあります。
上記した経費処理のように、金融機関における決算書(青色申告書)の信憑性は、法人に比べると格段に低いのです。
決算、すなわち経営状態に信用がおけない人に融資はできません。この点から、どれだけ売上、利益(所得)が大きくても個人事業主のままでは信じてもらいにくい、ということはぜひ覚えておいてください。
このように融資審査でマイナスになるのと同義で、いわゆる「格付」(信用格付、銀行格付)も個人事業主では低くなる傾向があります。格付が低いということは、審査で厳しく見られることに加え、融資限度などにも影響してきます。
3.「融資限度」でダメ
「融資限度」とは、その顧客に対していくらまで融資できるか?といったいわゆる「融資の枠」を意味します。
融資限度や金利、返済年数などの諸条件は、格付を基準に決めている銀行がほとんどです。ということは、個人事業主のままでは格付も低いので、融資限度も限定されてしまう、ということになります。
まとめ
- 信用度でダメ
- 融資審査でダメ
- 融資限度でダメ
このように、個人事業主のままではダメな理由は、法人化するメリットとイコールです。
つまり法人化すれば
- 信用度がアップ
- 融資審査も通りやすくなる
- 融資限度も増える
すべてがこのようにいくとは限りませんが、法人化すべきか考える時の参考にしてください。
なぜなら、少なくとも銀行は、個人事業主のままではダメと思っていますから。
いかがでしたか。
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