(元メガバンク出身)創業融資専門家が教える!
<その不安解消します!>融資を受ける際、個人事業主と法人はどっちがお得? 2020.08.18
こんにちは、(元メガバンク出身)創業融資専門家の宮谷祐史です。
これから融資をうけようと考えている方にとって、個人事業主と法人どちらで申請した方が有利なのかという点は気になりますよね。 今回は個人事業主と法人ではどちらがお得に融資を受けることができるのかを解説していきます。 | ![]() |
1.担保無保証融資を受けることができる法人の方がお得
融資を受ける際は個人事業主よりも法人の方がお得になることが多いです。
法人は無担保無保証融資を利用できるためです。
無担保無保証融資とは融資で通常必要な担保や保証人なしで融資してくれる制度のことをいいます。
つまり、法人で無担保無保証融資を利用した場合、万一会社が破産しても社長の債務は免責となります。
事業で失敗した借金を返さなくてもよいということです。
そのため、社長は個人の資産を傷つける心配なく、融資の実行を受ける事が出来ます。
一方で、個人事業主は事業が失敗して返せない借金を抱えてしまった場合、自己破産という形になってしまいます。
代表者の個人の預貯金や家、自動車などを手放さなければなりません。
無担保無保証融資が利用できる点において法人は個人事業主よりも非常に有利であるといえるでしょう。
「代表的な無担保無保証融資2選」
代表的な無担保無保証融資は下記の2つです。
- 新創業融資制度
- 中小企業経営力強化資金
いずれも日本政策金融公庫の融資制度です。
法人であれば一定の要件を満たすことで、無担保無保証で融資を受ける事が出来ます。
これから融資を受ける事を検討している方はこの2つの融資制度を活用できないか確認することをおすすめします。
2.個人事業主のほうが法人より借りにくい?
個人事業主の方が法人に比べると、融資の借りやすさは下がります。
なぜなら法人のほうが金融機関にとって信用度が高くなる傾向にあるからです。
しかしながら、個人事業主においても、法人と変わらず、融資を受けやすくするポイントが3つあります。
3つのポイントは下記の通り、
- 顧問税理士がいる
- 確実性の高い事業計画書を作成している
- 資金計画が明確で、返済できる見込みが高い
※個人事業主の場合、社長個人のお金と事業の資金が区別されていないケースがあります。
この場合は、資金管理がしっかりできていないとして融資審査にマイナスになる可能性があります。
個人事業主の方は顧問税理士と契約をして、個人用と事業用の資金を区別し、しっかりとした事業計画や資金計画を作成することをおすすめします。
まとめ
今回は法人と個人事業主では融資を受ける際、どちらが有利なのかというテーマで解説してきました。
ポイントは3つ
- 無担保無保証融資が利用できる法人の方が有利
- 借り入れのしやすさはポイントを押さえれば、法人と個人事業主で大きく変わらない
- 大事なのは個人と事業のお金を分け、しっかりとした事業計画と資金計画を準備する
無担保無保証融資は社長の債務が免責になるため、安心して利用できる融資制度です。
借り入れの際はぜひ検討してみてください。
いかがでしたか。
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