尼崎の創業支援税理士から起業家へのオススメ本⑳『シリコンバレーで起きている本当のこと』2019.04.09
こんにちは、創業支援税理士の香川晋平です。 年間200冊ほどのビジネス書を読み漁っている私が、たまにご紹介させていただく「起業家へのオススメ本」
今回のオススメ本はこちらです ↓ 『シリコンバレーで起きている本当のこと』 |
【目次】
第1章 | 「世界を変える」情報発信地 |
第2章 | 富を生み出す町の知られざる顔 |
第3章 | 新しい技術と既存社会との衝突 |
第4章 | IT企業vs.国家、新たなる対立 |
第5章 | それでも、フロンティアを求めて |
朝日新聞サンフランシスコ支局長である著者が、シリコンバレーの「現実」を良い面、悪い面の両方から報じた、なかなか興味深い一冊。
気になった記述をいくつか示すと、
■ | アップルは、製品を生み出し、売るというごく普通の企業活動に、客が自ら一緒に参加しているかのような錯覚に陥らせる会社でもある。 それはどこか、部活や学園祭の「ノリ」にも似ている。 客はただお金を出して製品を買っているだけなのに、何かそれ以上のことに参加しているかのような気分にさせられるのかもしれない
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■ | フェイスブックは14年、女性社員に卵子凍結のための費用を補助する制度を導入して注目を浴びた。 また、育児休暇を取らない社員には、子ども1人につき4千ドル(44万円)を支給している
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■ | シリコンバレーでは、誰とつながり、誰を知っているか、誰から投資を受けたかで人が測られる。 シリコンバレーが「米国一のコネ社会」と呼ばれるのもその所以だ。 米国外からその輪の中に入ることは簡単なことではないが、こうした文化に溶け込み組織的に適応することで大きくなったのが、インド人コミュニティーだ。 そのコミュニティーから生まれた若手の代表格が、2015年からグーグルのCEOになったスンダー・ピチャイ氏といえる |
といった有名IT企業の事例のほか、
■ | シリコンバレーでは、IT企業に勤める富裕層の流入で、家賃が高騰、昔からの住民が家を追われ、ホームレスとなるケースが続出しているのだ
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■ | シリコンバレーの主な地域とサンフランシスコ市を合わせると、ホームレスの人口はニューヨークとロサンゼルスに次いで全米で3位
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■ | シリコンバレーの平均世帯年収は約11万6千ドル(約1280万円)。 これは全米平均の約2倍にあたる |
といった、所得格差が生み出す社会問題などにも触れられ、なかなか興味深い内容です。
ピン!と来た方は、ぜひ読んでみて下さい。
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