尼崎の創業支援税理士が教える!「ビジネスはどうなったらゲームオーバーになるのか?」2019.03.12
こんにちは、創業支援税理士の香川晋平です。 突然ですが、会社はどうなったら潰れるのでしょうか? 実は以前、関西大学で会計学の講師をしていたのですが、その講義の時に一番多かったのは、「赤字になったら」という答えでした。 皆さんは、おわかりかと思いますが、もちろん違います。 会社が潰れるのは、シンプルに言えば、お金がなくなった時。 そう、ビジネスはお金がなくなったらゲームオーバーになるのです。 |
逆に言えば、「黒字」でも会社が潰れることはあります。
ずいぶん前の話になりますが、リーマンショックがあった2008年、上場企業の倒産は戦後最悪の45社でしたが、そのうちの21社、全体の半数近くが、この「黒字倒産」でした。
倒産する直前の決算期では、売上高も利益の額も、「過去最高!」と浮かれていた会社が、突然潰れたというケースもありました。
従って、会社の存続を考えると、「お金」は利益に優先するのです。
ここで、ビジネスにおけるお金の流れを見ておきましょう。一般的には、
1 | 販売する商品を仕入れる/製品を作る(商品・製品代金などのお金がマイナス) |
2 | 商品に興味を持つお客様を集める(広告・販売促進などのお金がマイナス) |
3 | お客様に商品を買ってもらう(営業の人件費や交通費などのお金がマイナス) |
4 | 商品の代金を回収する(販売代金の分だけ、お金がプラス) |
このようなプロセスになります。
ここで売上があがるのは、「3 お客様に商品を買ってもらう」の段階です。
この段階ではじめて利益が計上されるので、「3」しか意識していない人も多いです。
先ほどのお金の流れを見ると、「1」から「3」まではお金が出て行くばかりで、「4」でやっとお金が入ってきます。
「3」の段階で利益の計算上は黒字だとしても、「4」の入金がなければ会社は潰れます。
したがって、この「1」から「4」までのスピードを意識し、できるだけ早く「お金」をプラスにしようと努めることが、起業を成功させる重要なポイントの1つです。
ビジネスはお金がなくなったらゲームオーバー。このシンプルな原則を押さえて、お金を追い続けて下さいね。
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