尼崎の創業支援税理士が教える!「社長が経理業務を手放す方法」 2017.12.26
こんにちは、創業支援税理士の香川晋平です。
以前、私どもの顧問先のO社長と食事に行った時のことです。 O社長は、学生時代の後輩が、最近、起業したからと言って、その後輩・Kさんを紹介してくれるとのことでした。
ところが、Kさんは約束の時間に現れず、O社長の携帯に「仕事がバタバタしているので少し遅れます」という電話が入りました。 その後しばらくして、ようやくKさんが現れたのですが、私と名刺交換をした後、O社長との間で次のようなやり取りがありました。 |
O社長 | 今日の食事の日程もなかなか決まらなかったし、「大丈夫」って言ってた今日も遅れてくるし・・・ そんなに仕事が大変なんか? |
Kさん | いえいえ、お客さんとのやり取りは大体夕方までには片付くんですけど、それとは別に“夜の仕事”がたまってまして |
O社長 | おいおい、“夜の仕事”って何やねん? |
Kさん | 変な仕事と違いますよ!領収書の整理とか、支払処理の準備とか・・・。 それと、入金の確認、請求書の発行ですね。 あと、最近たまり気味ですけど、会計ソフトにも入力しないといけないし、いろいろ大変なんです。 |
O社長 | へえ〜、そうなんや。 起業したとは聞いてたけど、まさか経理のパートまで始めたとはな。 お前、経理のパートまで掛け持ちしてたら、成功なんかあり得へんで。 |
もちろん、これはO社長独特の皮肉めいた言い回しであって、Kさんが毎晩遅くまでやっている仕事は、Kさん自身の会社の経理業務です。
しかし、O社長はKさんに「そんな仕事は、さっさと香川さんとこの会計事務所に丸投げしろ!」とアドバイスをされました。
まあ、私どもの事務所に丸投げするのがいいかどうかはさておき、私もO社長の意見に賛成です。
早い段階から起業を成功させている人で、いつも自社の経理業務に追われているような人を、私は見たことがないからです。
社長が経理業務を手放せば、本業のビジネスに集中できるようになります。
そうすれば、新たな事業展開や、新規顧客の開拓に多くの時間を割くことができるようにはずです。
また、社長が片手間に経理業務をしようとすると、どうしても会計処理が滞りがちになります。
もし、経理を他者に任せてしまえば、会計処理がスムーズに進むので、適切なタイミングで会計数値をもとに、正しい経営判断ができるようになります。
では、社長が経理業務を手放すためには、どうすればいいのでしょうか?
どうしても、自分でやりたいのであれば、最近普及しているクラウド型の会計ソフトを活用するのも一案です。
従来型の会計ソフトと違い、インストールの必要がなく、簿記などの会計知識がなくても使いこなせるようにできています。
また、銀行口座やクレジットカードなどを登録しておくと、自動的に帳簿が作成できるという便利な機能までついているタイプもあります。
こうしたツールを使えば、あなたの経理業務にかかる負担は軽くなるでしょう。
ただ、それでも、あなたの負担が完全になくなるわけではありません。
だから、次に検討すべきは、あなたの家族に手伝ってもらうことでしょう。
それが無理なら、会計事務所などに経理業務の代行(外注)を頼むといいでしょう。
よく、「外注するとお金がかかる」といって、経理担当者を雇おうとする人がいます。
しかし、経理担当者を1人雇うと、20万円前後の給与が必要となり、さらに社会保険などもかかってくるので、コスト負担は固定的に大きくのしかかります。
ところが、会計事務所に代行を頼むと、1件当たり○○円という重量課金制の料金体系が多く、おそらく経理担当者を1名雇うコストの半額以下で済むケースがほとんどです。
本業に集中して早期に起業を成功に導くために、あなたの手から経理業務を手放すことをぜひ検討してみて下さいね。
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