尼崎の創業支援税理士が教える!「コスト削減の基本は、『金食い虫』を探すこと」 2018.08.07
こんにちは、創業支援税理士の香川晋平です。 今回はコスト削減について解説します。 創業してみると、事業を行う上で、たくさんのコストが必要になることが理解できると思いますが、「何のために使うコストか?」という目的別に分類してみると、大きく次の3つに分類することができます。 |
1 売上原価
2 販売費
3 管理費
売上原価とは、売上を獲得するために直接かかったコストです。
製造業であれば、製品を作るためのコストで、材料代、工場で働く人の人件費(給料・賞与・社会保険など)、工場内の水道光熱費、機械(減価償却費)、外注加工費などがあげられます。
卸売業や小売業であれば、お客様へ販売するための商品の仕入コストです。
販売費とは、商品、製品を販売するためのコストです。
営業を担当する人の人件費、商品を発送するための費用、広告宣伝費、販売促進費、お客様を紹介してもらった先に支払う紹介手数料などがあげられます。
管理費とは、会社を適切に管理運営してくために必要なコストです。
本社・支店オフィスなどの家賃、管理部門の方の人件費、事務用の消耗品、オフィス内の水道光熱費や通信費、専門家に支払う顧問料などがあげられます。
さて、黒字化するためには、これらのコストは、できるだけ減らす必要があります。
しかし、何でもかんでもコストを減らせばよい、と言うものではありません。
減らさなければならないのは、「金食い虫」。
つまり、お金はたくさん使うものの、何ら利益を生みださないものを見つけて、それをなくすことが必要となります。
この「金食い虫」を探すポイントは、まず金額の「大きいもの」を探すことです。
「コスト削減」という話になると、「電気をこまめに消そう!」という案を出しただけで満足している人がいます。
もちろん、コスト削減の意識としては重要なことでしょう。
しかし、それは、所詮「小さい虫」退治にすぎません。
別の部屋にいる、もっと大きな「金食い虫」を探し出すことが重要なのです。
次に考えるポイントは、その虫は「金食い虫」か、それとも「金生む虫」か、この選別です。
この選別基準は、ズバリ「利益を生み出しているのか?」ということです。
そのコストにより「売上が増えているか」、あるいは「他のコストが下がっているか」、これを注意深く観察しなければなりません。
黒字起業家は、まず「小さい虫」ではなく「大きな虫」を探しています。
そして、大きい虫から順番に、この虫は「利益を生み出しているか」を、しっかりと観察していきます。
その結果、「利益を生み出さない」と判断したものは、容赦なくバッサリと退治します。
逆に「利益を生み出している」と判断したものは、退治するのはもってのほか、もっと大きく育てようとしています。
あなたの周りにも「金食い虫」がいませんか?
コスト削減では、大きくて、利益を生み出さないものから順番に退治をしていきましょうね。
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