<起業する方には知って欲しい>法人口座開設時の審査に通るための対策 2024.9.3
こんにちは、(元メガバンク出身)創業融資専門家の宮谷祐史です。 法人口座は、個人口座と異なり開設にあたって金融機関の審査を受けなければなりません。場合によっては、法人口座開設ができない場合があります。 今回は、法人口座開設時の審査に通るための対策について解説します。口座開設時の審査の必要性や審査に通るための対策、および法人口座を持つメリットについて述べていきます。 法人口座開設を考えている事業者はぜひ参考にしてください。 |
なぜ法人口座開設に審査が必要なのか?
法人口座を開設する場合、金融機関の審査を受けなければなりません。審査を受ける理由として、口座の不正利用を防止するためです。
具体例として、マネーロンダリング(資金洗浄)があります。架空の会社の口座などを利用することで、不正な資金、例えば麻薬取引や脱税といった資金を洗浄することがあります。
資金洗浄を未然に防ぐ必要があるため、法人口座を開設するにあたって、金融機関は審査を行います。
ただし、必ずしも法人口座を開設していないと、事業を行えないことはありません。法人口座がなくても、事業が行える点を理解しておきましょう。
法人口座開設の審査に通るための対策
法人口座の口座開設の審査に通るための対策として、押さえておきたい点が3つあります。
- ・事業内容の明確化
- ・書類の不備をなくす
- ・金融機関の審査基準の把握
事業内容が明確でないと、金融機関は、不正利用するのではと、疑いの目で見られます。
法人開設時には、金融機関担当者に申請書類を見ただけで正確に伝わるよう心がけましょう。
法人口座を開設する場合、金融機関に書類を提出する必要があります。必要書類に不備があると、審査の俎上に乗らない恐れがあるかもしれません。必要書類提出時には、チェックを怠りなく行うことが大切です。
金融機関の審査基準を把握することも、審査に通るのに重要なポイントです。都市銀行、信用金庫、ネット銀行では、それぞれ審査基準が異なっていることが多いためです。
一般的に、銀行より、信用金庫・信用組合の方が通りやすい傾向にあります。ネット銀行では審査が通りやすい反面、必要書類に不備があると審査が進まない場合があることも認識しておきましょう。
法人口座を開設する利点
法人口座がなくても、事業を行うことが可能ですが、法人口座を開設しているといくつかの利点があります。
- ・社会的信用度が上がる
- ・融資を受ける場合有利に働く
- ・事業状況が把握できる
法人口座を保有していると、社会的に信用が上がります。個人口座でも事業は可能ですが、取引先が持つ印象が全く違います。法人口座の開設は、金融機関から問題ないと判断された証でもあるので、取引先も安心して取引できるでしょう。
金融機関から融資を受ける場合、有利に働くことも利点としてあります。前述のように、金融機関の審査に通っている法人であると判断されるからです。
法人口座があれば、個人の資産や負債を分離して管理でき、事業状況に関して、法人口座を見るだけで把握できるメリットがあります。
まとめ
法人口座開設には審査があります。資金洗浄に利用される恐れがあるからです。審査に通るには、事業内容を明確にし、書類の不備をなくすことが重要です。
審査に通って、法人口座が開設できると、社会的信用度が上がったり、融資審査に有利に働いたりします。これから法人口座を開設する際の参考となれば幸いです。
いかがでしたか。
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