<詳しく教えて!>創業融資のメリット4選 2024.8.20
こんにちは、(元メガバンク出身)創業融資専門家の宮谷祐史です。
事業を始めるにあたり、事業資金のすべてを自己資金で賄う必要はありません。事業の実績が無くても、融資を受けることは可能です。新規事業で利用できる融資の一つに、日本政策金融公庫が取り扱っている「創業融資」があります。 今回は、創業融資のメリットについて解説します。これから独立して事業を始める起業家は最後までお読みください。 |
日本政策金融公庫の創業融資とは?
日本政策金融公庫の創業融資は、おおむね2期の税務申告を行っていない事業者を対象に行っている融資制度です。
創業期の事業者は、営業実績が乏しいため、銀行等民間金融機関では取り扱ってもらえないケースもございます。
日本政策金融公庫は、国の政策の下、民間金融機関の補完を旨とする政府系の金融機関です。営利目的でない金融機関であるため、事業者の新たな取組みや成長および再チャレンジといった挑戦を支えており、その一環として創業融資があります。
【4つ】創業融資のメリットは?
日本政策金融公庫の創業融資を利用するメリットとして、以下の4点があります。
- 無担保・無保証
- 審査に通りやすい
- 返済期間が長めに設定可能
- 据置期間の設定も可能
1.無担保・無保証
金融機関で融資を利用する場合、保証人や担保が必要ではと考える事業者も少なくありません。日本政策金融公庫の創業融資は、新たに事業を始める方または事業開始後、税務申告を2期終えていない事業者は、原則として無担保・無保証人で利用可能です。
2.審査に通りやすい
日本政策金融公庫が取り扱う融資は基本的に審査に通りやすいとされています。理由として、日本政策金融公庫が政府系の金融機関である点です。
日本の経済を支える事業者をサポートし、国の政策の下、民間金融機関の補完を旨とする基本的な考え方が日本政策金融公庫にはあります。
しかしながら、融資の申込書類には事業内容等詳細に書かなければなりません。起業家は、事業内容を公庫にしっかり説明する義務があります。
3.返済期間が長めに設定可能
創業融資の返済期間は、設備資金が20年以内、運転資金が10年以内となっています。銀行等、民間の金融機関の返済期間は、10年以内が一般的です。
日本政策金融公庫の場合、設備資金であれば20年以内での返済が可能なので、キャッシュフローにゆとりをもった返済が可能です。
4.据置期間を設定できる
創業融資の返済期間において、据置期間を設定できる点もメリットとしてあります。設備資金、運転資金ともに据置期間は5年以内です。
借入を行ったものの、毎月のキャッシュフローに不安のある事業者は、据置期間を設定して申し込むのがいいでしょう。ただし、据置期間は、申込時点で設定しなければなりません。融資実行後、資金繰りが厳しいことを理由に、据置期間を設定することはできないので注意しましょう。
まとめ
日本政策金融公庫の創業融資は、民間の金融機関と異なり、審査に通りやすいメリットがあります。また、返済期間も長く、申込時に据置期間を設定することで、余裕をもった資金繰りが可能です。一方で、事業計画書は審査において重要視される書類ですので、しっかり作らなければなりません。
新規事業を立ち上げ、運営するためには、安定したキャッシュフローが不可欠です。創業資金を上手に活用し、円滑な事業運営に努めましょう。
いかがでしたか。
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