ファクタリングのメリットとデメリット 2023.7.25
こんにちは、(元メガバンク出身)創業融資専門家の宮谷祐史です。
売掛金を確実に回収する手段として「ファクタリング」があります。
ファクタリングには2種類あり、売掛金を買い取ってもらう方法(買取型)、保証してもらう方法(保証型)があります。通常、ファクタリングは買取型を指すことが多いです。
今回は買取型のファクタリングについて解説します。
買取型ファクタリングとは?
ファクタリングは、買取型ファクタリングを指すことが一般的です。売掛金を使った資金調達の一つです。ファクタリング会社に自社の売掛金を買い取ってもらうことで、期日前に現金化ができます。ファクタリングには、2社間ファクタリング、3社間ファクタリングの2種類あります。
2種類のファクタリング
買取型ファクタリングには、次の2種類の手法があります。「2社間ファクタリング」「3社間ファクタリング」です。
「2社間ファクタリング」
申込人とファクタリング会社との間で行うファクタリングです。特徴として、売掛先に知られずに資金調達ができます。また、申込から現金化までが迅速です。手数料については未回収リスクを勘案して、9~20%が相場となっています。3社間ファクタリングより高く設定しているファクタリング会社が多いです。
「3社間ファクタリング」
申込人とファクタリング会社、および売掛先との間でのファクタリングです。特徴として、売掛債権を申込人からファクタリング会社に譲渡する点があるため、売掛先の承諾が必要です。2社間ファクタリングに比べ現金化に時間がかかります。一方で手数料が低く設定されており、1.5%~9%が相場とされています。
ファクタリングのメリット・デメリット
ファクタリングにおけるメリット、デメリットにはどのような点があるのでしょうか。
主なメリット・デメリットについて紹介します。
「メリット」
・融資ではない
ファクタリングは銀行等金融機関で行う融資ではなく、売掛金の売買です。そのため、企業の安全性の指標である自己資本比率に影響しません。金融機関の審査では、担保や保証人が必要なケースがありますが、ファクタリングにはありません。
・審査が厳しくない
金融機関の融資の審査対象は主に申込人ですが、ファクタリングの場合、通常売掛先の信用状況を審査します。申込企業が赤字や債務超過、税金滞納等であってもファクタリングの審査では問題ない場合が多いです。
即日現金化が可能なファクタリング会社もあるので、急な出費が発生した場合でも安心です。
「デメリット」
・手数料がかかる
ファクタリングは融資の金利に相当するものに手数料があります。売掛先の信用状況や支払期日等を鑑み決定するのが一般的です。通常、ファクタリングの手数料は、金融機関の金利より高めに設定されていることが多いです。
・悪質な業者が存在する
金融機関と異なり、ファクタリングは融資でないので、監督官庁から認可をもらって営業する必要がありません。そのため、法外な手数料を要求したり、担保や保証人を求めたりする悪質なファクタリング会社が存在します。ファクタリングを利用する場合、注意が必要です。
まとめ
ファクタリングは、企業の売掛金を買い取ってもらうことで現金化が可能な資金調達です。
銀行の審査より厳しくなく、資金化が早い反面、悪質な業者も存在するので、利用を考える際は注意する必要があるでしょう。
いかがでしたか。
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