【意外と知らない】「企業理念」と「経営理念」の違いについて解説します! 2022.1.18
こんにちは、(元メガバンク出身)創業融資専門家の宮谷祐史です。
会社にとって理念が重要ということを分かっている方はいるかと思います。 しかしながら、「企業理念」と「経営理念」の違いについてハッキリと解説できる方は少ないのではないでしょうか。 似たような言葉であっても、「企業理念」と「経営理念」は明確な違いがあり、誤って認識すると会社が思わぬ方向に進んでしまうかもしれません。 そこで今回は「企業理念」と「経営理念」の違いについて解説していきます。 2つの理念の違いを明確に把握することで、会社を正しい方向に進めていきましょう。
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企業理念と経営理念の大きな違いについて
企業理念と経営理念の大きな違いは理念の主体です。
企業理念は「企業」にとっての理念で、企業のあり方や目的を指し示しています。
会社というのは経営者が交代になっても、倒産しない限り、数年、数十年と残り続けるものです。
企業理念を大きく変更することはほとんどありません。
つまり企業理念とは、長期的な企業のあり方を指し示す理念です。
一方で、経営理念というのは「経営者」の理念です。
会社を拡大し続けるための目標や手段を指し示しています。
経営上の目標を定め、どのように達成させていくかということ示す理念です。
次の章から各々具体例を交えて詳しく解説していきます。
上記の通り、会社経営において理念は非常に重要な要素となります。
起業する際は必ず理念をもつことをおすすめします。
企業理念とは
企業理念とは主に企業のあり方や目的を指し示すものです。
社会にどのような価値を提供していくのか、どういった将来を描いていくのか、どのようなミッションをもって企業活動を行っているか、などを示すものです。
例えば、Amazonの企業理念は下記の通りです。
「地球上で最もお客様を大切にする企業であること」
常に顧客ファーストであるという価値を社会に対して提供していくということで、
創業当初から貫いてきた理念です。
このように会社としてどうありたいかというのを示すのが企業理念となります。
経営理念とは
経営理念とは事業・顧客・利益を拡大し続けるための目標や方針を示すものです。
例えば、パナソニックの経営理念は下記の通りとなっています。
「産業人たるの本分に徹し社会生活の改善と向上を図り世界文化の進展に寄与せんことを期す」
産業分野で新しい価値をつくりだすことで、顧客の社会生活の改善と向上を図る経営をしていくという考え方です。
社会生活の改善と向上のための家電事業で製造業をけん引してきたパナソニックらしい経営理念といえるでしょう。
このようにどのようなことを行い、会社を拡大させていくかということを示しているのが経営理念となります。
まとめ
企業理念とは企業としてのあり方を示し、経営理念とはどのような手段で経営していくかということを示すものです。
2つの理念の違いを把握し、自社に適した理念を策定してみてください。
いかがでしたか。
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