(元メガバンク出身)創業融資専門家が教える!
【気になる疑問】業績が悪くないのに融資を断られる理由とは? 2020.06.16
こんにちは、(元メガバンク出身)創業融資専門家の宮谷祐史です。
創業後、業績が好調にもかかわらず、銀行から融資を断られてしまうというケースがあります。一体なぜこのようなことが起こるのでしょうか。 そこで今回は、業績が好調にもかかわらず、銀行が融資を断わる理由について、ポイントを2つご紹介します!! |
1.財務内容に問題あり
業績が好調ということは、売上や利益が上がっているため、問題ないのではと思う方もいらっしゃると思います。
しかしながら、銀行が融資審査を行う上で、ポイントとしている点は「売上・利益」だけではありません。「財務内容(資産状況・借入など)」も重要なポイントになります。
銀行側の立場で考えてみると、「過剰な借入を既にしている先」や「現預金など流動資産が極めて少ない先」へは、返済リスクが大きくなるため融資に対して慎重にならざるを得ないのです。
2.数字以外で断られる意外な理由
それは、ズバリ会社に関連する人の「信用情報」です。
では、誰の信用情報かというと、実は社長だけではありません。
役員も全て対象になりますので注意が必要です。
融資する際には、謄本に載っているすべての役員について、データベースから
「反社会的勢力でないか」
「(延滞など)信用情報に傷がついていないか」
必ずチェックが入ります。※解任済み役員もチェック
(個人信用情報では返済や支払が遅れる「延滞」や、返済できずに保証会社が立て替える「代位弁済」、自己破産などの「法的整理」は一定期間記録が残ります。こうした記録が残ると、原則、新しい融資を受けることはできません。)
さらに顧問先の会計事務所に対するチェックもありますよ。
なぜなら会計事務所によっては、粉飾決算に手を貸す悪い事務所もあり、そういった悪事が一度でも発覚すると、リストアップされ、該当事務所が関与している会社への融資は極めて慎重になってしまいます。
3.融資を断られた場合、理由を聞いてみる
融資を断られた際に、必ず理由を聞いてみてください。
もちろん理由を教えてくれない担当者もいますが、中には「少し借入状況が多いので・・・」や「もう少し利益が積みあがったら前向きに検討できるのですが」などアドバイスをくれる担当者も中にはいます。
一方、業績が好調にもかかわらず「総合的に判断して・・・」など理由を濁された場合は、上記で述べたような数字以外の理由を考える必要があるかもれませんね。
融資を断れたらタダでは帰らず、次回へつながる情報を得るようにしましょう!
いかがだったでしょうか。
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