尼崎の創業支援税理士が教える!「儲けたいなら『商品3分に売り7分』」2017.11.22
こんにちは、創業支援税理士の香川晋平です。
突然ですが、「ランチェスター戦略」というものをご存じでしょうか? イギリス人エンジニア、フレドリック・ランチェスターが第1次世界大戦の時に導き出した戦い方の法則をルーツに、故田岡信夫氏が経営活動における販売戦略・営業戦略として体系化したもので、弱者が強者に勝つための戦い方のルールとして有名な理論です。 |
詳しい理論は、関連書籍を参考にして頂きたいのですが、資金も設備も人材も“ないない尽くし”の起業家は、自らを弱者ととらえ、この戦略は大いに参考にすべきでしょう。
このランチェスター戦略では、経営を構成する大事な要因として次の8つが挙げられています。
1 | 「商品対策」 | どの商品を中心に経営するのか? |
2 | 「営業地域対策」 | どこを営業地域の中心にするのか? |
3 | 「業界・客層対策」 | どんな会社、どんな個人に売るのか? |
4 | 「営業対策」 | どうやって売るのか? |
5 | 「顧客維持の対策」 | どうやってお客をつなぎとめるのか? |
6 | 「組織対策」 | どうやって従業員に力を発揮してもらうのか? |
7 | 「資金対策」 | どのように資金を配分するのか? |
8 | 「時間対策」 | どのように時間を活用するのか? |
経営するにあたっては、常にこの8つを考えなければならないということですが、ではこれらは全て均等の比重で考えれば良いのでしょうか?
実はそうではありません。
ランチェスター戦略では、「営業地域対策」、「業界・客層対策」、「営業対策」、「顧客維持対策」を「広義の営業対策」として1つにまとめ、下図のようなウエイト付けで考えなければならないとされています。
さらに、「商品対策」と「広義の営業対策」の2つを「お客作り関連」とし、「組織対策」と「資金対策」の2つを「内部関連」とすると、その比重は「お客作り関連80%:内部関連 20%」となります。
つまり、起業したての弱者は、組織や資金といった内部的なことよりも、商品や営業といった「お客作り」に重点をおいて経営していかなければ生き残れないということです。
そして、80%の「お客作り関連」をさらに細かくすると、「商品対策27%:営業対策53%」となり、ざっくり言うと「商品3分に売り7分」となります。
資金がないと事業はスタートできないし、会社を成長させるためには組織作りが重要ですが、これらの内部的なことに時間がとられすぎると、あなたの儲けはどんどん少なくなります。
儲けたいなら、「商品3分に売り7分」、ぜひこれを意識してみてください。
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