尼崎の創業支援税理士が教える!
「起業家が押さえておくべき3つの基本戦略とは?」 2017.07.11
こんにちは、創業支援税理士の香川晋平です。 以前に、「業界の競争環境」を把握することの重要性について、解説しました。
「5つの競争要因(の分析)」を提唱した経営学者のマイケル・E・ポーター氏は、これに対処するための基本戦略はつまるところ次の3つしかないと言っています。
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「コスト・リーダーシップ戦略」
市場全体を対象に低コストを最大の武器として業界の主導権を握る戦略
「差別化戦略」
市場全体を対象に他の企業が持たない特徴を生かし、業界内で特異な地位を占める戦略
「集中戦略」
地域やターゲットなど、特定のセグメントに企業資源を集中させる戦略
このうち「集中戦略」は特定のセグメントにおいて低コストで勝負する「コスト集中戦略」と差別化要因に集中する「差別化集中戦略」の2つに分かれます。
では、経営資源に乏しい起業したての方が、とるべき戦略はどれになるのでしょうか?
答えは「差別化集中戦略」です。
まず、経営資源に乏しい会社は、いきなり市場全体を対象にしても、経営資源が豊富な大手に対して勝ち目はありません。
だから、まずは市場を細分化し、細分化した市場から魅力的で、かつ比較的小さな市場を見つけて、その市場でトップを目指すのが戦略の王道です。
また、低コスト戦略は経営資源が豊富にある大手が得意とする戦略であり、率直に言って、起業したての会社には勝ち目がありません。
従って、起業当初は「差別化集中戦略」をとるのが王道なのです。
実は、これまで起業相談に乗った中で、何から何まで大手企業をマネようとし、自分のオリジナリティを全く出すことなく、起業人生を終えてしまった方が何人かいらっしゃいます。
他の企業が持たない特色づくりに経営資源を集中しなければならないのに、他の大手のマネばかりしていては、差別化などできるはずもなく、起業成功の可能性は低くなってしまいますよね。
ですので、あなたの起業プランは他社のビジネスと差別化できているか、その差別化要因を明確にして下さいね。
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