尼崎の創業支援税理士が教える！「起業する際の収入源は、いくつありますか？」

こんにちは、創業支援税理士の香川晋平です。

前回は起業の成功度を診断する「５つの輪」について話をしました。

１つ目の輪は「大好きなこと」という条件でしたが、実は「好きなことで起業してはいけない」とアドバイスをする方も多いです。

これまで私が支援してきた起業家の中にも、好きなことで起業して１年持たなかった、という方が何人かいました。

しかし、その一方で好きなことで起業して大成功を収めている人がいるのも事実です。

結局のところ、「好きなことで起業してはいけない」のではなく、「好きというだけで起業してはいけない」と解釈すべきなのでしょう。

やはりビジネスは、「得意なこと」「経験のあること」に加え、「お金になること」「時流に乗っていること」でなければ続かないのです。

しかし、「得意なこと」「経験のあること」、「時流に乗っていること」を見つけるのは比較的簡単だと思いますが、誰もが見極めに苦労するのが「お金になること」です。

自分では「このビジネスは儲かる！」と思っていても、いざ始めるとさっぱり儲からなかったり、軌道に乗るまでに予想以上に時間がかかって資金がもたなかったり……といったケースは日常茶飯事です。

こうしたリスクを軽減するために、起業する際に複数の収入源をもっていると心強いです。

これまで起業で成功した方々の話を聞いてみると、起業当初は３つほどの収入源でスタートし、伸びてきたものに力を注ぐようシフトチェンジしていくというのが、実は王道のようです。

では、どうやって収入源となるものを見つければいいのでしょうか？

このヒントとなりそうなのが、『大好きなことをしてお金持ちになる』（本田健／フォレスト出版）の中で、「あなたの才能を活かす仕事の形」として紹介されている10の仕事の形です。

パンが好きでパンに詳しい人の事例を交えて、下記のように解説されています。

①	好きなことを「する」	→	パン職人としてパン作りをする
②	好きなことを「書く」	→	自分のパン作りについて本を書く
③	好きなことを「人に話す」	→	パン作りについて講演をする
④	好きなことを「グッズにする」	→	パン作りに役立つ便利なグッズを企画する
⑤	好きなものを「売る」	→	自分が見込んだパンを仕入れて販売する
⑥	好きなことを「広める」	→	パン作りをより多くの人に体験してもらうように働きかける
⑦	好きなことを「教える」	→	パン教室を開く
⑧	好きなことを「組み合わせる」	→	パン以外の料理を作るのが好きな人と一緒にコース料理を提供して、料理全体の価値を高める
⑨	好きなことを「プロデュースする」	→	独立してパン屋を開業したいという人をサポートする
⑩	好きなことを「する人にサービスを提供する」	→	パン屋を経営する人に、パンの材料や機材の調達面でサービスを提供する