日本政策金融公庫で融資を成功させるため

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日本政策金融公庫で融資を成功させるため 2025.11.4

こんにちは、税理士の定本です。

日本政策金融公庫は、政府が100%出資する政府系金融機関で、個人事業主やフリーランス、小規模事業者や中小企業など幅広い層を対象に資金を提供しています。

 

民間の銀行と比べて審査が易しく、低金利で利用できるのが特徴です。これは民間金融機関で審査を断られるような事業者でも、ある程度の事故率(返済できない率)を覚悟のうえで、税金を投入して融資した方が、最終的に倒産などを抑えられるという狙いによるものです。

 

利益だけではなく、社会政策、福祉政策という一面もあります。今回は日本政策金融公庫で融資を成功させるために何ができるのか考えていきます。

 

日本政策金融公庫で融資を成功させるポイント

日本政策金融公庫の融資審査は、民間金融機関と比較して緩いのは事実ですが、それでも未審査で誰でも通るというものではありません。

 

日本政策金融公庫の融資にあたり、事前準備やポイントを押さえておくことが融資成功のカギとなります。ここでは、日本政策金融公庫で融資を成功させるために押さえておきたい重要なポイントを詳しく解説します。

 

●事業計画書の完成度を高める

 

日本政策金融公庫の融資審査で最も重視される書類のひとつが事業計画書です。特に創業融資(新規開業・スタートアップ支援資金)を希望する場合、売上実績がないため、事業計画書の内容が審査通過のカギを握ります。

 

事業計画書にはを具体的かつ説得力のある形で内容を盛り込みましょう。SWOT分析など科学的手法も用いて、実績がない中で審査担当者に客観的な見通しを示せるのかが重要になり、審査通過のカギになります。

 

●(創業融資の場合)自己資金をしっかり準備する

 

日本政策金融公庫の融資では、特に創業関係の融資では、自己資金の有無も重要な審査ポイントです。創業融資では自己資金が多いほど、事業への本気度や返済能力が高いと判断されやすくなります。

 

以前の創業融資では自己資金要件があり、一定の自己資金がないと融資を受けられませんでしたが、2024年の制度改正で自己資金要件は撤廃されました。しかし、自己資金がなくても100%創業融資を受けられるわけではなく、自己資金があるに越したことはありません。

 

自己資金を証明するための通帳は、計画的にお金を貯めている履歴が見えるものが理想です。急に大きな金額が入金されていると、借入金や贈与を疑われる可能性があるため、コツコツと積み立ててきた実績を示すことが信頼性を高めます。

 

●面接・面談対策をしっかり行う

 

融資の申込み後、日本政策金融公庫の担当者との面接・面談が行われます。ここでは、事業主様の人となりを見るとともに、提出した事業計画書や申込内容に基づき、事業の見通しや資金使途について詳細な質問を受けます。

 

面談で見られる主なポイントは次の6つです。

 

・事業への熱意とビジョン

 

定量的な要素は書類でわかります。面接では「定性的な要素」をしっかり伝えます。つまり、なぜこの事業に融資が必要なのか、融資を用いてどのように成長させたいのかを自分の言葉で明確に語ることが大切です。

 

融資が必要な「特段の事情」ややる気、熱意などもしっかりアピールしてください。書類上は厳しかったが、面接で定性面を訴えて大逆転ということも、日本政策金融公庫の融資では起きえます。

 

・事業計画書との整合性

 

事業計画書に記載した内容と、口頭での説明に食い違いがあると信頼性が下がります。ご自身さ作成した(はずですよね!)事業計画書を熟読し、記載されている数字や戦略をスラスラと説明できるように準備しましょう。

 

・遅延ない返済への積極的姿勢

 

公庫は利益よりも「確実に返済できるかどうか」を重視します。過去の経験や現状の資金計画を交えながら、返済見込みを具体的に伝えることが重要です。

 

丁寧かつ誠実な受け答えを心がけ、担当者に「この人なら安心して融資できる」と思ってもらうことを目指しましょう。日本政策金融公庫は人物重視です。「この人は返済しないかも?」と思われるのはNGです。

 

・税務・会計書類の準備やチェックを怠らない

 

すでに事業を営んでいる場合は、過去の確定申告書や決算書が審査に大きく影響します。特に、売上や利益、経費の内容が適切に記載されているかをチェックされます。負債が多い、明らかな不良在庫を資産として計上しているなどはマイナス評価になります。

 

また、納税状況も重要な判断材料です。未納がある場合はマイナス評価につながるため、申込み前に整理しておくことをおすすめします。所得税(個人事業主やフリーランスの場合)、法人税(法人の場合)や事業税の未納は致命的です。

 

税金を投入している政府系金融機関が税金未納の事業者にお金を貸すことはできないのです。

 

・商工会議所の「マル経融資」も活用する

 

日本政策金融公庫と各地の商工会議所・商工会がタッグを組んで行っている「マル経融資」というものがあります。

 

マル経融資は商工会議所(や商工会)が継続して、お金を借りた事業者に経営指導(経営コンサルティング)することで、通常の日本政策金融公庫の融資よりも審査基準を下げているものです。これを「指導金融」と呼びます。

 

経営に危ないことがあっても、商工会議所の経営指導員によってリスクは未然に防がれるでしょうという論理建てで制度設計されています。

 

時間がかかり、商工会議所とのお付き合いも発生しますが、金利がさらに低いなどメリットも多く、日本政策金融公庫へ単独で申し込むよりも有利になる可能性があります。商工会議所は融資以外にも活用でき、無料でサービスを受けられるので積極的な活用もご検討ください。

 

・日本政策金融公庫の「お得意様」になるようにふるまう

 

日本政策金融公庫の融資は、単なる資金の貸与ではなく、みなさまの事業を長期的に支援する目的で行われています。そのため、担当者との信頼関係の構築も重要です。

 

嘘をつかない

曖昧な説明を避ける

正確な数字を提示する

 

この3点を意識すれば、審査を有利に進めやすくなります。

 

まとめ~日本政策金融公庫とのお付き合いをぜひ始めよう

日本政策金融公庫の融資は他の民間金融機関と比較してやさしい、出やすいのが特徴です。税金を投入して厳しい事業所を救うためのものですが、業況が良い事業者ももちろん利用していただいて構いません。低金利で有利な条件で融資を受けられます。

 

日本政策金融公庫での融資を成功させるには、事業計画書の完成度、自己資金の準備、面接・面談対策・税務書類の正確さなどが大きなカギになります。

 

民間金融機関よりも柔軟な審査が行われるとはいえ、準備不足では審査通過は難しいのが現実です。税金未納もNGです。

 

しっかりとした計画を立て、必要な書類を揃え、担当者との面談で事業への熱意を伝えることで、融資成功の可能性は大きく高まります。そして、日本政策金融公庫と仲良くなり「お得意様」になることで、いざという時救われる可能性も大きくなるでしょう。

 

民間金融機関と取引がある事業主様も、日本政策金融公庫から多少でも融資を受けることをおすすめします。

弊社では事業計画書の作成サポートをお引き受けしております。

融資のご検討の際には、お気軽にご連絡くださいませ。

 

いかがでしたか。

弊社では「融資申込時のアドバイス」を行っております。
そのほか「金融機関への紹介」「法人設立サポート」「経理代行サービス」にも力を入れております。

また弊社K&P税理士法人は認定支援機関に認定されておりますので、安定したサポートを提供させて頂きます。

 

初回無料相談ですので、尼崎、西宮、伊丹、宝塚、大阪市西淀川区などの阪神間の起業家の方は、お気軽にご相談下さいませ。

 

 

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